今日はAmazonPrimeで、村田諒太vsゴロフキンのWBA・IBF王座統一戦を鑑賞した。結果は9回TKOでゴロフキンの勝利。衰えたといえど、やはりゴロフキンは強かった。。これにつきる。
○村田諒太のプラン
今回の村田諒太の戦い方は、ゴロフキンVSカネロ2をかなり参考にしていたと思う。ゴロフキンが無敗の時代、多くの選手がゴロフキンの強打をいかにもらわないようにするかを意識し、アウトボクシング等の展開を行い、見事に打ち砕かれてきた。しかし、ゴロフキンVSカネロ2では、あえてゴロフキンの懐に飛び込む戦い方が正解だった事を世界に証明した。まぁ私が思うに結局の所、ゴロフキンに勝つには、ゴロフキンより強くないといけなかった。ただそれだけの事だったんだと思う。話はそれたが、今回の村田の戦い方について、ほとんどの関係者(ゴロフキン陣営も含めて)はおそらく予想通りだったのではないだろうか。ただ、戦い方は予想通りだったが、本当にそのまま出してきた点については、予想外だったかも。。。
○ゴロフキンのプラン
おそらく、ゴロフキン陣営は村田の出方は概ね予想通りだったと思う。その上で前半は様子見、後半に徐々に追い詰めていくというプランだ。しかし、村田のボディに対しては明らかに嫌がっていたし、全てが作戦通りに運べていたわけではない事も確かだ。しかし、ゴロフキンの試合を見て毎回思うのだが、このボディが効いてそうなのに結局倒れないという現象は何なのだろうか。おそらく、効かされた後ボディをもらわないように戦っているのだろうが、この粘りはいつ見てもすさまじい。。失礼ながら、この現象を「ボディ効いてる詐欺」と呼ぶが、他選手でこの使い手はキースサーマンなどが挙げられる。とてつもないスピードや派手な動きで相手に面食らわせる→ボディを効かされる(隠さない)→チキンレース→判定勝ちという勝利の方程式。かなり余計な事を話したが、不思議だなぁと毎回思う。
○村田が負けた理由
今回、村田はパンチを効かされTKOという結果だった。まぁ、根本的な負けの原因はガス欠が大きいのではないだろうか。。この試合の1.2Rを見て感じた事は、このペースで後半も戦えるのか?である。おそらく、村田は前半にポイントを取り、後半逃げ切りの判定勝ちを考えていたと思うが、カネロのようなクネクネ防御を使えない村田が、ゴロフキンの攻撃から逃げ切れるのかは少し疑問だった。
○村田諒太は日本人ミドル級で歴史に刻まれた
今回の結果が負けたにしても、村田諒太という人間が日本人ミドル級ボクサーとして、唯一無理の存在である事は疑う余地が無い。今回の試合が決定した時点で快挙な事は間違いないし、ゴロフキン相手にかなり奮闘したのではないだろうか。
○ゴロフキン VS カネロ3について
ゴロフキンはカネロとの再戦を望んでいると思うが、あまり見たくないかな。。。
というのも、今の状態だとカネロの判定勝ち or 後半カネロのKO勝ちの展望しか見えないからである。ゴロフキンは、ビックマッチに動くのが遅すぎた。歴史でもそうだが、英雄というのは、時代の波に乗る事が上手い人だと言われる。ゴロフキンとカネロの関係は、まさにテスラとエジソンのようである。
コメント